京都府福知山市にある長田野工場は、1984年に第1製剤棟を建設し、坐剤の製造を開始しました。2004年には固形製剤の製造を目的とした第2製剤棟を建設しました。さらに2010年には第3製剤棟を第2製剤棟に連結して増築し、翌2011年には2,160個のパレットが収納可能な立体自動倉庫棟が完成しました。
長田野工場は最新のGMPに適合した製造設備を備え、年間40億錠の固形製剤と4,000万個の坐剤の製造が可能な当社の主力工場です。
長田野工場には防爆対応の造粒・コーティング設備、低湿環境(30%RH以下)の製剤室、両面アルミ包装が可能な包装設備など、特殊な製剤の製造も可能な設備が導入されており、多様なニーズに対応することが可能です。また、少量生産設備(約30kgスケール)も併設しており、処方設計・改良検討に伴うサンプル製造や、治験薬の製造も可能です。
c-PIC/S GMPに準拠した年間40億錠生産可能な最新鋭の製剤工場です
第1製剤棟は坐剤専用工場でコンピュータ制御による夜間無人調製、充填・包装までを一貫生産ラインで製造しています。
第2・第3製剤棟では固形製剤の生産を行っており、年間40億錠以上の生産能力を有しています。生産情報管理システムにより、工場内の物流および生産工程を管理し、品質・コストパフォーマンスに優れた医薬品の安定供給を実現しています。また、人・モノの動線を区分化、ゾーニングを明確化するとともに24時間空調による差圧管理を行い、室内のクリーン度を確保して異物混入防止を徹底しています。さらに、防爆設備や低湿環境(30%RH以下)および両面アルミPTP包装が可能な包装ラインを整備し、特殊な製剤の製造にも対応が可能です。
秤量・造粒・打錠・コーティング・検査・印刷設備などの錠剤・粉散剤を中心とした固形製剤の製造設備を装備しています。両面に多色印刷が可能なインクジェット式錠剤印刷機も導入しています。また、包装設備として、両面アルミ包装も可能な省エネ・省資源を重視したエコタイプの高速PTP充填ラインおよび瓶包装ラインを装備しています。
30kgスケールの少量生産設備を設けており、処方設計・改良検討のほか、試作スケールから実生産スケールへまでの検討が可能です。また、エリア封鎖により治験薬の製造にも対応が可能です。
2011年に2160パレットを収容可能な自動倉庫棟が竣工し、既存の倉庫機能と合わせると長田野工場は2640パレットの収容が可能です。
長田野工場は太陽光発電や生産設備に省エネを導入し、京都府の地球温暖化条例に基づくCASBEE(環境への配慮や室内環境・景観への配慮も含めた総合的な建築物環境総合システム)でAランク(京都府下の工場では弊社が初めて取得)に認定されています。